教えて、布団職人!

布団のプロの布団学校での修行時代の話

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みなさんこんにちは。櫻道ふとん店店長の林です。今日はみなさんからのお悩み相談ではなく、私が布団職人になるまでの修行時代の話を書こうと思います。都内にあった布団の専門学校に通いながら、住み込みで修行をしていた頃の話です。時代が時代ですから、それはそれは厳しかったです。(笑)

 

布団職人になるための専門学校はどんなところだった?

私は修行時代、東京蒲団技術学院という東京都内にある布団の専門学校に通っていました。学校に通う目的は国家検定一級を取得することが主な目的ですが、この資格がなくとも布団の販売や製造は可能です。学校には週2回通い、学科と実技を教わり、もちろん試験もありました。後述しますが、この試験は私にとっては全く苦にならないものでした。(笑)

学校への通い方としては、寄宿(学校の中に住み込み部屋)、通い(学校に週二回くるだけ)、住み込み(親方のところで修業)の3種があり、私は住み込みで通学と修行をしていました。住み込みをさせていただけるのは学校と提携をしている職人さんのところなのですが、私が住み込みをさせていただいたのは、提携先では1、2を争う厳しい職人さんのところでした。ここでの教えは「なんでも一番になれ。どんな手を使ってでも一番になれ。一番でないと意味がない。」でした。(笑)少し過激なようにも思えますが、この教えが私の布団職人としての基礎を作り、後の良い布団作りや布団の生産効率を高める思考をもたらせてくれました。こうして私は親方の元で技能を高める修行を開始しました。

 

修行時代の1日は?

私の修行時代の1日はだいたい以下のようなスケジュールでした。

6時起床 犬の散歩

6時半 朝食

7時 綿出し(その日1日で作るものの材料の準備)

12時 昼食(住み込みなので出していただける)

13時 配達(運転手がいたので助手席で綿入れの練習など時間の合間で針の練習をずっとしていた)

19時 カップラーメンなどの軽食

22時 お風呂 ご飯

22時半 親方からご指導(練習の評価と今日の課題)

23時 兄弟子と練習(体罰当たり前)

 

つまり朝から晩まで布団屋の一員として仕事をして、夜中に兄弟子のご指導のもと技術を磨く日々です。この練習がとてもハードで、例えば「ここを○○秒以内に△△cm縫う」という課題に対し、1ミリ長さがズレると1発、1秒遅れると1発、物差しの棒でバンバン頭を叩かれました。(笑)

このように親方のところで兄弟子に厳しいご指導をいただきながら修行をし、学校では学科の勉強と実技のテストを受けるというのが日々の流れでした。先に「試験が苦にならなかった」と書いたのは、試験でミスしても叩かれることもなかったので、精神的に非常に楽だったためです。もちろん技術も向上していたので試験は常にTOPクラスで通過でした。

 

一番になるためにどのような創意工夫をした?

前述の通り、私の親方の教えは「なんでも一番になれ。どんな手を使ってでも一番になれ。一番でないと意味がない。」でした。ただ、これは私の性格を見抜いた上のご指導で、このように言っても私が悪いこと、人に迷惑をかけるようなことをして一番になるようなことはないと知っていたからこそのお言葉だと思います。

一番になるために私は様々な創意工夫をしました。例えば学校の技術試験の時、課題が出されて用意ドンで学生が一斉に制作をスタートします。とにかくスピードが重視される試験ですが、当然出来上がりの良さも評価に関わります。ちなみに私は親方の教えを守り常に一番で仕上げました。もちろん技術もあるので出来上がり後の採点もほとんど減点はありません。ではスピードはどのように上げたのか?ですが、これは裁断や、糸の長さを測って切るような時、長さが一目でわかるようにハサミに印をつけたりするなどの、作業を効率化することをとにかく行いました。このようにしてほぼ全ての試験を一番で通過し、一年で学校を卒業しました。

 

親方のすごさはどこに感じる?

親方のすごいところは現状に満足せず、常に改良を重ねる努力を怠らず、頂点はないと思っているところです。

修行時代、ものすごい自信作の座布団(座布団は作るのがとても難しい)を親方にチェックしていただいた時の話です。作るのが難しい座布団がとても上手くできた私は、おそらく「親方、上手くできましたよ。褒めてください」と言わんばかりの表情で親方の元に行ったのでしょう。その内面から湧き出る自信と、出来上がった座布団を見て、いきなり引きちぎり壊したのです。その行動にも、縫い目をビリビリ破れる力にも驚きました。(笑)当時はとても悔しかったですが、この親方の行為には「満足するな」「満足したら成長は止まる」というメッセージがあったのです。ちなみに今の今まで親方に褒められたことは一度もありません。(笑)

さらに親方のすごいところは、満足するなというメッセージを発信するだけでなく、自分でも満足しないという点です。固定観念に囚われず、技術向上にひたすら向き合い、努力を怠りません。布団製造の機械化が進む中、機械の方が優秀なら当然機械を使った方が良いという考えを持ちながらも、でも機械が進化するなら職人ももっと進化しなければならないという考えを併せ持っていらっしゃいます。そんな風に親方は機械と切磋琢磨する職人さんでした。

このような親方の教えがあり当店の「快眠の王」は、新しい価値である「体圧分散できる布団」「身体を温める布団」として誕生できたと思っております。

 

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