教えて、布団職人!

敷布団の素材一覧比較

みなさんこんにちは。櫻道ふとん店店長の林です。本日は敷布団を「素材別」という切り口で分けて、それぞれどのような特徴があるかまとめてみたいと思います。敷寝具を選ぶ際に重要となる反発力・通気性・清潔さ・保温性・耐久性・軽さの6項目で、5段階の評価をつけてみました。是非、敷寝具選びの参考にしてみてください。

 

素材1:ウレタン素材の高反発(発泡ウレタン)

反発力5 通気性3 清潔さ(洗えるか 防ダニ 防カビ)3 保温性5 耐久性3-5 軽さ5

【反発力:5】

高反発という部類なので当然反発力は高いです。高反発の良い点は横になった身体を押し返してくれることです、つまり、身体の中の最も重たい部分である腰付近の過度な沈み込み(身体が屈折した状態になったまま眠ること)を防ぎ、寝姿勢をきれいに保つことができる点にあります。これは腰痛の予防や改善に最も大切なことです。また、寝返りもうちやすくなります。この機能に「体圧分散」という機能を追加したものが当店の腰いい寝です。体圧分散とは、重たい腰などの部分にかかる圧力を他の圧力のかかっていない部分に分散させることです。(高反発だけでは体圧分散はできません)

 

【通気性:3】

ウレタン素材の高反発敷布団は、ウレタンを発砲させてスポンジ状にしてありますが、高反発のウレタンは密度が高いため空気が通る隙間が少なくなり通気性は少し悪くなります。また、ウレタン内のわずかな隙間で保湿をしてしまうので風通しの良いところで管理することが大切です。これを怠るとカビの原因になってしまいます。

 

【清潔さ:3】

ウレタン素材の敷布団は家庭では洗えません。天然素材ではないため、ダニが餌として食べるものがありません。ですからダニとしてはこの布団の中に入る意味がありません。結果としてダニの繁殖がしにくい環境となります。ただし、カビには注意が必要で、上述の通し風通しの良いところで管理するなど湿度を抜いてあげないとカビてしまいます。

 

【保温性:5】

ウレタンを発砲させているため気泡がたくさんあるので、断熱性が高く、保温力は高いです。暖かさを確保するためには、断熱性・保温性という機能が大切な要素となります。ウレタン素材は、住宅の断熱材としても活用されている素材ですので、特に断熱性においては高い機能があります。

 

【耐久性:3-5】

ウレタンの発泡密度を上げると耐久性が増し、潰れにくく、へたりにくくなります。つまり、耐久性が高くなります。一方で発泡密度が低いと当然その逆でへたりやすくなります。発砲密度については各メーカーさんにより様々ですので、購入前にはどのくらいで敷布団がへたってしまうのか、またアフターケアがあるのかを確認する必要があります。ちなみに当店の腰いい寝はへたりませんが8年ほどで軟化はします。その場合には、中芯を取り替えるなどの修理が可能なコストパフォーマンスに優れた商品です。

 

【軽さ:5】

一般的にはウレタン素材の敷布団は、発泡密度が低いと軽くなり発泡密度が高いと重たくなります。高反発のものの場合、発砲密度は高くなりますから重いのですが、空気をたくさん含むため、他の原料に比べたら圧倒的に軽く、また寝具自体が硬いため敷布団の上げ下げは非常に楽です。

 

 

素材2:ウレタン低反発(未発泡ウレタン)

反発力1 通気性1 清潔さ(洗えるか 防ダニ 防カビ)3 保温性5 耐久性3 軽さ1

【反発力:1】

低反発という部類なので当然反発力は低いです。手のひらで押すと手の跡がつくくらい柔らかいです。特徴としては反発力がなく、粘度が高いことです。ですから、身体全体に密着し、包み込まれているような感覚で睡眠をとることができます。ただ寝返りは打ちづらく、また温度変化により柔らかくなったり硬くなったりするという声が多いようです。必然的に身体との接地面が増えますから、体圧分散が可能です。もともとは血流阻害や床擦れ防止に効果的として介護用のベッドなどに使われていました。

 

【通気性:1】

ウレタン素材の低反発敷布団は、ウレタンの密度が非常に高いので通気性が低いです。かなり蒸れますので注意しましょう。マットレスの中に空気が入りにくいので、通気性も悪くなります。

 

【清潔さ:3】

ウレタン素材の敷布団は家庭では洗えません。天然素材ではないため、ダニが餌として食べるものがありません。ですからダニとしてはこの布団の中に入る意味がありません。結果としてダニの繁殖がしにくい環境となります。ただし、蒸れやすい低反発マットレスは当然、カビには注意が必要です。

 

【保温性:5】

通気性が悪いということは空気が通らないので熱を逃しません。ですから低反発マットレスは保温力が非常に高いです。低反発マットレスは前述の通り粘度が高く、身体を包み込んでくれます。つまり寝る人の体重や体型に合わせてマットレスの形が変化するため、熱を逃がさず、保温性が抜群に高いのです。冬場でも掛け布団1枚で足りるとさえ言われていますが、これには個人差がありそうです。

 

【耐久性:3】

耐久性は高くないです。商品にもよりますが、5年程度でへたってしまうものが多いようです。低反発マットレスの代表格はトゥルースリーパーですが、この商品も口コミや当店にお越しになるお客様からの声を聞くと、長持ちはしないようです。また湿気対策をしないと寿命が縮んでしまうことも通気性が悪い低反発ウレタンのマットレスのネックとなります。

 

【軽さ:1】

ウレタン素材のマットレスは、発泡密度が低いと軽くなり発泡密度が高いと重たくなります。そして低反発は非常に重たいマットレスです。厚さにもよりますが10kgほどある商品もあります。これでは手入れをするだけでも重労働となってしまいますね。

 

素材3:木綿布団

反発力3 通気性4 清潔さ(洗えるか 防ダニ 防カビ)2 保温性3 耐久性3 軽さ3

【反発力:3】

木綿の原材料には大きく分けて2種類あります。それは短繊維と長繊維です。短繊維は短くて太くて硬い繊維でインド綿が中でも有名です。ジーパンなどにも使われる繊維です。長繊維は長くて細くて柔らかい繊維でTシャツやシャツ、ブラウスなどにも使われる繊維です。敷布団には短繊維が向いています。

ちゃんとした経験のある布団職人さんが作った場合、腰の部分が重たく沈み込むことを知ってるので腰の部分に綿を多くし、寝姿勢をキープできるように作ります。これを中高式と言います。木綿布団は畳の上で使うのであれば最高の寝具で、その理由は敷布団の3層構造にあります。

詳しくはこちらをご覧ください。

つまり木綿の敷布団はA層が木綿布団そのもの、B層は中高式で作った場合にのみ存在、

C層は畳(湿気を逃がす)となります。

 

【通気性:4】

吸水性は抜群です。Tシャツに使われてるくらいですからね。ポリエステルの通気性が1だとすると綿は20です。ただしTシャツでわかるとおり、吸った湿気を吐き出す力がないのが難点です。そうなるとお日様に干すことになるのですが、一般的な木綿布団の厚みで遠赤外線が中芯の真ん中まで届くのに40-60分かかります。当然それを両面やるので、合計2時間干さないとしっかり乾かず、ジメジメした敷布団で寝ることになってしまいます。

 

【清潔さ:2】

家庭では洗えません。家庭用の洗剤で洗ってしまうと脂分が取れて脱脂綿になってしまいます。つまり、永遠にふっくらしなくなります。木綿の繊維には天然の脂分が付いているので日に干すと膨らみます。だから日に干した後のお布団は気持ちいいんですよね。

ただ、ダニは天然の繊維なので絶対入ります。ダニの餌が豊富ありますから。なので、こまめに干すか、ダニ取り掃除機を使うか、布団乾燥機をかけるか、ホットカーペットの上でダニパンチをするか、などの対応が必要となります。毎日でも布団が干したい人には木綿がオススメです!どんな敷寝具にも言えることですが、敷きっぱなしはカビが生えます。

 

【保温性:3】

ちゃんと日に干せば暖かいです。干さないと保温力は低下していきますが、ずっと干していなくても、一度しっかり干せば保温力は回復します。その点で、しっかり手入れすれば素晴らしい寝具と言えます。綿はふっくらしている方が寝心地も良いですし暖かいです。

 

【耐久性:3】

木綿布団は「敷いて3年、かけて5年」と言われます。寝姿勢をしっかり保ちたいのであれば、3年でリフォームしないと真ん中がへたり、腰に悪い布団になっていきます。中高式で作っても3年で船底のような形になってしまいます。真ん中が凹んだ布団、見たことありますよね?綿という素材だけの話でいうと80年使えるものなので、定期的にリフォーム(打ち直し=中の綿をほぐして入れ直すこと)を行えば長く使えます。つまり3年に一度、中の綿を出して再度凹んだ部分を戻して中高式を作り直すということです。

余談ですが、短繊維の中でも有名なインド綿、その中でもゼッペルという繊維が最高級です。しかしこれは繊維が短く、硬く、太いので繊維が絡まりやすく元に戻りにくいため1−2年でへたります。打ち直しのお値段は一緒ですが、回数は増えます。ゼッペルの寿命も同じく80年と言われています。

 

【軽さ:3】

陽に干さないと水分がたまっていくためどんどん重たくなります。最近では、綿100%

ではなくポリエステルと混合させて耐久性と軽さを向上させている布団がほとんどとなっており、昔に比べたら良くなっている軽くなり、また耐久性も向上しています。

 

素材4:羊毛布団

反発力4 通気性5 清潔さ(洗えるか 防ダニ 防カビ)3 保温性4 耐久性4 軽さ3

【反発力:4】

羊毛の種類は約3000種あります。その中でもイギリスのウールとオーストラリアのウールは有名で、イギリスの羊毛は非常に高品質でイギリスの毛布は世界一と言われています。一般的に木綿よりもウールの方が糸が太いので反発力があります。つまりウールも敷布団にすると繊維がフェルト化(=繊維についた鱗が絡まって剥がれない)してしまい、陽に干しても膨らみません。ただしイギリスにはフェルト化防止羊毛があり、これは繊維が絡みにくくなっています。繊維の表面にある凹凸を加工してツルツルにしているイメージです。ちなみに当店ではこの羊毛を使っていますので、ご希望があれば手作り羊毛布団も作れます。

 

【通気性:5】

汗を吸う力はポリエステルの40倍、つまり木綿の2倍あります。前述の通り繊維の表面に鱗のようなものが付いているので、その凹凸からガンガン発散します。木綿布団がシャツを詰めて寝ている、羊毛布団はセーターを詰めて寝ている状態とお考えください。サマーセーターのような真夏以外は着れるような素材なので、ジメジメ、ベトベトはありません。

 

【清潔さ:3】

家庭では洗えません。ちなみに洗うとすぐにフェルト化します。そしてフェルト化してしまうと通常のご家庭のお手入れでは元に戻りません。ダニもわきます。天然の繊維なので、ダニの餌が豊富にあります。更にカツオブシムシも発生します。ですから掃除機やダニ取り掃除機などで、できればこまめにお掃除をしてください。ただ、セーターがカビないのと同様でカビにくいです。それでも敷きっぱなしではカビてしまいます。これはどの布団にも言えることですが。

一度へたってしまうと膨らみませんので、天日干しは不要です。風通しの良いところに置いておけば自分で繊維を乾かす力を持っているので問題ありません。

 

【保温性:4】

保温性は高いです。汗を吸うと繊維の表面の鱗が振動して、含んだ水分を乾かそうとします。この振動熱で保温性を保つのです。つまり湿気を熱に変えることができます。ウールには動物性タンパク質が豊富で、この動物性タンパク質の分子構造上、このような作用があります。ヒートテックも同様の作用により水分で発熱します。

 

【耐久性:4】

髪の毛と同じで虫に食われなければ1000年もつと言われています。ところがフェルト化すると鱗が取れてしまい、機能が落ちます。そして一度取れてしまった鱗は残念ながら再生しません。人間の髪の毛のキューティクルのようなものです。更に前述の通り繊維が太くフェルト化しやすいのでどんどんへたります。木綿の敷布団同様に2−3年でお直しをする必要があります。ただし、最近ではポリエステルを混合して繊維が絡みにくくしてありますので、一昔前のような直ぐに弾力性を失ってしまうものは少なくなってきています。

 

【軽さ:3】

重さは木綿布団と同じくらいですが、木綿布団と違い湿気を自ら飛ばす力を持っているので、日が経つごとに重くなっていくことはありません。ただし、再三ですがフェルト化によりぺったんこにはなってしまいます。それでも保温力はありますので、厚みがなくても保温力が高ければ良い!という方にはオススメの敷布団になります。

 

素材5:羽毛布団

反発力1 通気性5 清潔さ(洗えるか 防ダニ 防カビ)3 保温性5 耐久性4 軽さ5

【反発力:1】

反発力は皆無です。身体を支える機能は全くありません。掛け布団には最適ですが、敷布団として使用するのは当店の考え方ではありえません。

 

【通気性:5】

通気性は抜群です。ポリエステルの120倍もの通気性があります。汗を吸いますし、しっかり吐き出してくれます。通気性という観点では天然繊維で最高のものです。また化学繊維とは全く比較にならないほど素晴らしいもので、これに勝るものはありません。ダウンジャケットが湿っぽいことないですよね?羽毛は通気性という観点では本当に最高の繊維です。

 

【清潔さ:3】

家では洗えません。家で洗濯してしまうと脱脂されてしまいますので絶対に避けましょう。

ダニは気にしなくて良く、ダニが通れないほどの高密度で縫われている布で布団を作らないと、ダニが入る前に羽毛が出て行ってしまいます。(笑) つまりダニは羽毛布団には入れませんのでご安心ください。ただし、羽毛自体にはカビもつきませんが、外側の生地がカビてしまうとカビやニオイなどが移っていってしまう可能性がありますのでご注意ください。

 

【保温性:5】

保温性は最高です。ダウンジャケット暖かいですよね?発熱繊維ですし、湿気コントロールも最高のものです。保温性についても文句なしです。

 

【耐久性:4】

復元力もあります。鳥の種類によって違いますが、羽毛の寿命が80−120年と言われています。高級なダウンジャケットはいつまでもふわふわして気持ち良いのはこのためです。

 

【軽さ:5】

軽いです。これもダウンジャケットを想像してください。ダウンジャケット軽いですよね?どの繊維よりも軽いです。

つまり結論は、羽毛布団は掛け布団で使いましょう。ということです。(笑)

 

素材6:エアウィーブ・樹脂系

反発力5 通気性5 清潔さ(洗えるか 防ダニ 防カビ)5 保温性1 耐久性3 軽さ1-3

【反発力:5】

エアウィーブは非常に硬く寝姿勢はキープできます。しかし、高反発という点では良いのですが、平面のため体圧分散はできません。当店では信州大学と共同で、寝姿勢保持や体圧分散について日々研究をしているのですが、体圧分散は平面ではなく凹凸のある山切りカットでのみ可能と考えています。

 

【通気性:5】

マットレスそのものはスカスカなので通気性は抜群に良いです。羽毛布団は繊維が生きていて呼吸をすることによる通気性確保していますが、樹脂系のマットレスはヘチマのような構造になっており、繊維間の隙間が多いから通気性を高くすることが可能です。羽毛と違い繊維間の隙間が多いため空気はどんどんと逃げていきます。

 

【清潔さ:5】

家で洗えるので常時清潔に保つことが可能です。また化学繊維のためダニに餌はなく、ダニが入ることもありません。上述の通り空気が逃げていきますので、湿気もたまりません。ですからカビもつきにくいです。

 

【保温性:1】

上述の通気性と表裏一体なのですが、温かい空気がどんどん逃げてしまうので保温性はありません。そして化学繊維は熱に弱いため、電気毛布や湯たんぽなどの身体を暖めるためのものも使用できません。今はどうなっているかわかりませんが、以前エアウィーブは北海道では宣伝していないと聞いたことがあります。実際のところ、冬は耐えられないと思います。

 

【耐久性:3】

1年に1ミリずつへたって7年で7ミリへたります。そうなると中芯というものがないのでリフォームは不可で買い換えるしかないようです。以前、私自身が都内の有名百貨店に行き店員さんに聞いたところ、7年後に買い換えてくださいと言っていました。高額なものなので、7年に1度の買い換えはなかなか辛いですね。。。ちなみに当店の腰いい寝はへたりませんが軟化はします。しかし、中芯の交換が可能なため、軟化しても何度でもリフォームして使用することができますので、長期的に見てもお財布にも優しい敷布団・マットレスになっています。

 

【軽さ:1-3】

重たいです。ものによっては7kg以上のものもあり非常に重たいです。通気性が良く敷きっぱなしにしてもカビにくいですが、ベッドではない方にとって生活スペースを減らすわけにはいかないと思います。日々、上げ下ろしするタイプのマットレスの場合、かなりの負担がかかりますのでご注意ください。

 

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