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布団のプロが考える理想の掛布団とは?

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みなさんこんにちは。櫻道ふとん店店長(厚生労働省認定 ふとんマイスター)の林です。本日は【布団のプロが考える理想の掛布団とは?】と題しまして、ふとんマイスターが考える理想の掛布団についてお伝えしていきたいと思います。是非、掛布団選びの参考にしていただければと思います。

結論を先にお伝えしておきますと、理想の睡眠に導いてくれる掛布団の条件としては以下の4点を満たしている必要があります。

  1. 寝床内気候を理想の状態に保つ
  2. 血圧を上げにくい軽さである
  3. ドレープ性がある
  4. 手のひらと足の裏を温める

それでは詳しく説明していきたいと思います。

 

1. 寝床内気候を理想の状態に保つ

寝床内気候という言葉を初めて聞く方も多いでしょうから、まずは寝床内気候という言葉の意味を説明します。寝床内気候とは、寝具内業界用語のひとつで、布団の中の温度と湿度の事を指します。良質な睡眠を得るためにはこれら2つを適正に保つことが非常に重要になります。これらは寝具の種類、組み合わせ、使用方法、寝室内の温度・湿度・気流などさまざまな条件によってつくり出されますが、良質な睡眠のためには寝付きがよく、ぐっすり眠ることができ、目覚めも良くなければなりません。寝床の中がじめじめと湿っぽかったり、暑すぎたり、寒すぎたりでは心身の休養になりませんし、良質な睡眠をとることもできません。

では、寝床内気候がどのような状態にあれば適正と言えるのでしょうか。それは、肌の周りの温度が32−33℃、寝具内の湿度が55−60%という条件になるのが理想であり、この条件が揃うとアルファ波が出てリラックスでき、人は眠くなります。では寝床内気候を保つためには掛布団にはどのような機能が必要なのでしょうか。答えは「保温力」「放熱力」「吸湿力」「発散力」の4つになります。それぞれ説明していきましょう。

まずは保温力についてです。一般的な人の平熱の体温が36℃前後だと思います。平熱が36℃前後の人の皮膚の温度は32℃~33℃です。従って、寝具が体で温められて体温と平衡状態になるのは32~33℃といえるでしょう。これが適正値です。深部体温は入眠の前から下がり始めて1~2℃下がりますので、それでも寒くならないように十分な保温ができるということが重要になります。この保温力がないと身体の熱がどんどん奪われてしまうことになります。

次に放熱力についてです。上記の保温力とは逆の場合、すなわち気温の高い夏の夜の温度を考えてみてください。28℃から熱帯夜と言われますが、真夏にはそれ以上の気温を記録することも地域によってはしばしばあるかと思います。ただ、問題はその気温よりもむしろ湿度にあります。例えば、気温が30℃で湿度が70%や80%もあれば不快指数が非常に高い状態になります。このような条件になれば寝床内の温度も湿度も高い状態になりやすいので、しっかり身体や寝床内の熱を逃がしてあげられる放熱力が必要になってきます。

そして吸湿力についてです。人は一晩で少なくともコップ1杯ほどの汗をかくと言われています。その汗の2/3を敷布団が引き受け、1/3を掛布団が引き受けます。しっかりと汗を引き受けてくれる掛布団を選ぶことが、快眠を得るためには重要だということがわかります。

最後に発散力についてです。上述の通り、人は睡眠中に汗をかき、その汗を寝具が引き受けるわけですから、引き受けた汗を溜め込まずにどんどん発散する力が必要になりません。当然、この発散力がないと寝具内の湿度がどんどん高くなり簡単にカビてしまうことになります。

 

上記の通り、冬は断熱性が必要になり、夏は放熱性が必要になります。保温ばかりだと夏に温度や湿度が上がりすぎて眠りにくくなります。

また、冷え性の方がなかなか寝付けない最大の理由は、毛細血管の血行が悪いために、身体の体温を放出できず深部体温が下がりにくいからです。同様に、寝具が冷えている状態では血管が縮まって、さらに入眠しにくくなってしまいます。冷え性の人は寝具を暖めておくと眠りやすいというのはこのメカニズムに基づいています。ところが、電気毛布などをそのまま使い続けていると、外部から熱が加わるために深部体温が下がらずに熟睡感が少なくなってしまいます。入眠前は暖かくしつつも、その後は温度を下げることが大切というわけです。一方、一旦入眠してしまうと深部体温は下がり続けながら、体の温度分布は均一になり、足の温度などが上がってきます。この時に湿度が高いと足の蒸れ感が大きくなり、これも快眠を阻害する一因となるのです。冷え性の人ほど「保温力」と「放湿力」を併せ持つ掛布団が必要ということになります。

 

それではそれぞれの掛布団の種類ごとに特徴を見ていきましょう。

 

羽毛の掛布団の場合です。天然のエアコンと言われる羽毛は上記の条件を全て満たします。しかし夏は暑すぎるので、夏掛けやタオルケットなどを使用するようにしましょう。

 

化学繊維の掛布団の場合です。化繊の掛布団は吸湿性がないので蒸れてきます。また、保温性のテストをすると、保温力が皆無だとわかります。多量の汗をかくと、布団の中で結露が起こってしまうため寒くなっていきます。

 

木綿の掛布団の場合です。木綿は保温力があり、寝床内気候を保つためには優れた素材です。質の悪い羽毛よりも質の良い木綿の方が保温力は高いほどです。また吸湿性もあります。しかし発散力がなく、自分で乾く力がないため、こまめに陽に当てて干す必要があります。

 

ウール・羊毛の掛布団の場合です。ウール・羊毛は保温性があります。汗を吸う力もたくさんあります。セーターと同じ素材と考えて良いので様々な季節に対応できるのが特長です。

 

シルクの掛布団の場合です。シルクは保温性があります。吸湿性もあります。シルク素材は湿気を吸うと発熱するようになっています。寝床内気候を安定させることには向いていますが、お直しをできないのが難点です。

 

最後に、当店が開発・製造・販売をしている温泉綿の掛布団の場合です。温泉綿で作った掛布団は保温します。放熱もします。側生地はレーヨンなので汗もしっかり吸います。

 

まとめると、掛布団は羽毛か温泉綿が良いと思います。寝床内気候を一定に保つということは、体温を一定に保つということです。体温を快眠できる温度で一定に保ち、毎日質の高い睡眠をできるようにしましょう!

 

 

2. 血圧を上げにくい軽さである

「掛布団で血圧が上がっちゃうの!?」と思う方も多いかと思いますが、重たい掛布団は血圧を高めてしまう可能性があるんです。もともと血圧が高い人やや血液がサラサラでない人ほど気をつけないといけないのですが、布団を身体にかけたとき、頭だけ出ているので状態になりますので、重たい掛布団は身体中の血液を頭に押し出しているようになってしまいます。そのため頭部だけ血圧が高くなり頭の血管が切れやすくなってしまうのです。実は朝4−6時に脳出血など頭の病気を発症する人が多いのはこのためです。血圧が高い人や血液がサラサラでない人は特に身体に負担をかけない重さの掛布団を選ぶことが重要です。お医者さんも軽い掛布団を推奨していますので!要するに、寝ている時に身体中の血圧を一定にした方が良いわけでして、極論、掛布団なんて掛けない方がいいんです!(笑)

 

これは余談ですが、筋肉が多い人は重ための布団が好きな傾向にありますし、その一方で羽毛布団でも重たいという人もいます。この辺りは個人の嗜好に寄るものですが、圧力が少しかかるだけでしんどくなってしまう場合には、できるだけ軽いものを選ぶようにしましょう。

また、一晩での睡眠中の寝返り回数は20−30回が理想とされています。掛布団が重たい寝返りに使う力も当然大きくなり、寝返りの度に脳が覚醒してしまうので快眠を得るという点でも重たい掛布団はオススメできません。

 

以上の点から、血圧を上げにくい軽さという視点で掛布団を選ぶ場合には化学繊維の掛布団か羽毛布団が一番良いと言えるでしょう。その次に当店で製造・販売している温泉掛布団、ウール・シルクの掛布団、木綿布団の順で重くなっていきます。

 

 

3. ドレープ性がある

ドレープ性という言葉が聞きなれない方もいらっしゃるかと思いますが、簡単にいうと生地がしなやかで身体と掛布団の間に隙間ができにくいかどうか、ということです。寝返りをしても身体と掛布団がくっついてくる状態が「ドレープ性が高い」ということです。つまり、寝返りをしやすい柔らかさの掛布団の方が理想の睡眠に近付けるということです。

 

いくら保温力がある掛布団であっても隙間があいてしまえば当然寒くなってしまいます。そのため、身体と掛布団の間に隙間ができないようなしなやかさが敷布団には欲しいのです。とてもしなやかな側生地を使った羽毛布団が理想的と言えるでしょう。羽毛は柔らかく軽いので、曲線でできている身体の表面にしっかりと密着してくれます。ただし、側生地が固くては意味がないので、羽毛布団の場合(羽毛の軽さや温かさの差は当然ありますが)側生地が勝負の分かれ目と言っても良いかもしれません。逆に繊維が硬い掛布団だとドレープ性が低く隙間ができてしまいますので、よろしくありません。

 

以上の点から、ドレープ性があるという視点で掛布団を選ぶ場合には羽毛が一番良いと言えるでしょう。その次に当店で製造・販売している温泉掛布団、シルクの掛布団、木綿布団、化学繊維の掛布団、ウールの掛布団の順でドレープ性が悪くなっていきます。ただ、前述の通りですが、側生地が硬ければ羽毛でも何も意味がないですので、羽毛布団を購入する際は側生地にもこだわってみてください。

 

ちなみに良い側生地の良い羽毛布団をフローリングの床の上に置いて真ん中つまんで持ち上げてください。ドレープ性の高い羽毛布団の場合、床に掛布団が吸い付くため持ち上がりませんから!つまり、このような素晴らしい羽毛布団は、寝返りを打った時にも密着度が高く隙間ができにくいのです。ドレープ性が高い中身と側生地が理想の掛布団には必要です。

 

 

4. 手のひらと足の裏を温める

上述の1~3は布団業界では常識でして、誰もが知っていること・掛布団に求められることです。そこに当店では信州大学との共同研究によりもう一つ重要な要素を加えまして、今までにない掛布団を開発しました。

 

ここまで読み進めていただいた方は、羽毛は軽くて温かくて良いもので「やっぱり掛布団は羽毛が一番かぁ」とお思いのことでしょう。しかし、理想の掛布団を追い求める上で、実はもう一つ重要な要素があるのです。それが手のひらと足の裏を温めるというものです。人が眠るためには手のひらと足の裏が温まって、そこから放熱が始まらないと眠れないことがわかっています。なぜなら、体芯温度が下がることにより交感神経と副交感神経が切り替わり副交感神経優位の状態を作り出すことができるからです。これにより、良い入眠ができるのです。深部温度を下げるためには放熱が必要となります。つまり、入眠時は手のひらや足の裏をしっかりと温めて放熱を開始し、その後は身体全体の深部温度を下げるために手のひらや足の裏から放熱をしなければならないのです。羽毛布団では保温しかできないので手のひらや足の裏を温めることはできません。「いやいや、羽毛布団にくるまっていたら冷え性の私も徐々に足先まで暖かくなりますよ?」とお思いの方がほとんどかと思いますが、実はそれは掛布団が足先を温めているのではなく身体の中心部で温められた血液が身体の末端まで運ばれることで温まっているのです!

 

そこで、当店が開発・製造・販売をしているのが温泉掛布団と温泉羽毛掛布団です。当然これらの商品は温泉綿(トルマリン綿)が掛布団の中に入っているため、手のひらや足の裏を掛布団が直接温められるようになっており、入眠が早く、朝までぐっすり眠れて、布団から出た後も遠赤外線の効果によりぽっかぽかです。

ちなみに信州大学線医学部でQ MAXという機械を使用し、糸の強度や保温性などなど20項目を計測できる繊維検査を行ったところ、温泉綿は持った瞬間は木綿などより温かく、放熱性が優れているため途中から木綿より涼しい素材であることがわかっています。そのため肌掛けや夏掛けにもぴったりの素材となっております。

 

以上をまとめますと、「寝床内気候を理想の状態に保つ」「血圧を上げにくい軽さである」「ドレープ性がある」「手のひらと足の裏を温める」という項目の全てを兼ね備えているのは当店で製造・販売しております温泉羽毛掛布団となります。保温も放熱もするので意外と長い期間(様々な季節)で使えます。

手や足の冷えでお悩みでない方は羽毛布団、手や足の冷えでお困りの方は当店で製造・販売しております温泉掛布団を使用するのが良いのではないでしょうか。

 

 

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